じゃあ、次はどうする?! Vol.2
●地域とともに耕し、地域とともに生きる

キャロットハウスがこの地で農業を始めてから、6年余りが経ちました。
振り返れば、私たちは地域の皆さまから、農地を提供していただいただけでなく、農業のイロハから日々の細かな作業に至るまで、手取り足取り教えていただきました。土づくり、作物の育て方、収穫の見極め方。教科書だけでは学べない知恵と経験を、惜しみなく分けていただいたことが、今日のキャロットハウスの礎となっています。
【課題3】地域との連携
一昨年の夏には、地域の皆さまに背中を押していただき、農協の組合員になることもできました。地域農業の一員として認めていただいたことは、私たちにとって大きな喜びであると同時に、地域の農業を担う一員としての責任を自覚する機会にもなりました。
しかし今、私たちが暮らし、農業を営むこの地域は、厳しい現実に直面しています。8月の千葉豪雨や台風25号など、度重なる自然災害によって、農地や農業経営は手痛い被害を受けています。農業を続けたくても続けられない。担い手が見つからない。そうした事情が重なれば、耕作放棄地の拡大に一層拍車がかかりかねません。
農地が荒れていくことは、単に農業生産の場が失われるということだけではありません。地域の風景が変わり、人と人とのつながりが薄れ、長年受け継がれてきた農業の知恵や文化が失われていくことにもつながります。この状況を前に、私たちにできることは何でしょうか。
まずは、キャロットハウス自身が、もっと力をつけることです。利用者の皆さんも職員も、ともに農業の技術を磨き、安定した生産を目指し、一つひとつの農地を大切に耕していく。そして、地域の皆さまからいただいたご恩を、地域の農業を支える力としてお返ししていきたいと考えています。
もちろん、私たちだけで地域農業の課題を解決できるわけではありません。だからこそ、地域の農家の皆さま、農協、行政、地域のさまざまな団体や住民の皆さまとつながり、それぞれの知恵や力を持ち寄ることが大切です。農福連携の取り組みを通じて、これまで農業に関わる機会の少なかった人たちも地域農業の新たな担い手となれる。そんな可能性を、私たちは実践の中で示していきたいと思います。
地域への貢献は、決して一方的な恩返しではありません。地域を支えることが、利用者の皆さん一人ひとりの働く喜びや自信となり、自分の仕事に誇りを持ち、確かな未来をつかみ取ることにつながる。私たちは、そう信じています。
地域とともに耕し、地域とともに育ち、地域とともに生きる。
「じゃあ、次はどうする⁈」
その問いへの答えを、地域の皆さまと一緒に探しながら、キャロットハウスはこれからも一歩ずつ歩み続けます。
(文責kujira)